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ミルクの科学 Part.1 ~牛乳を飲んでお腹がゴロゴロする訳~

2025年12月4日
ブログ役員 | 誰かに話したくなるアレコレ

みなさん、こんにちは!アサヒフレッシュロジ(株)の森です。 

 

牛乳を飲んでお腹がゴロゴロした経験、誰でもありますよね?
子供の頃にはそんな事なかったのに、大人になってお腹ゴロゴロするのって、何となく「大人になったんだ」と勘違いしている日本人のなんと多いことか・・・(チコちゃん風)

確かに大人になったのは事実、丸っきりの的外れではないのですが、そこには人類のDNAにまつわる秘話があるんです。

そこで今回は、お腹ゴロゴロのメカニズムについてお話しましょう。

 

お腹ゴロゴロの原因は牛乳中の乳糖の消化不良なんです。
乳糖はグルコースとガラクトースがβ結合した二糖類で、ヒトの小腸内でグルコースとガラクトースに分解されて、初めてエネルギー源(栄養源)として吸収されます。

ショ糖(砂糖)もグルコースとフラクトース(果糖)が結合した二糖類ですがα結合と呼ばれる容易に切断できる結合であるのに対し、β結合の乳糖は特殊な乳糖分解酵素(ラクターゼ)の働きでβ結合を切断し分解しないと消化できません。

 

産まれたばかりの哺乳類の赤ちゃんは、母親のお乳(母乳)なしには生きていけません。

母乳中の乳糖が主要なエネルギー源で、小腸粘膜の上皮細胞からラクターゼを分泌することで、乳糖を分解し消化吸収できる仕組みが出来上がっています。

 

ところが、離乳期を過ぎて一般的な食物を摂取するようになると、徐々にラクターゼが体内で産生されなくなります。
エネルギー源を母乳中の乳糖に頼る必要がなくなるからです。これは我々哺乳類の遺伝子に古代の形質としてプログラムされていたと考えられます。

特に、気候が温暖なアジアに暮らす人類(農耕民族)は、農業によって食料を調達できたことで、寒冷地の北欧や砂漠などの乾燥地帯に暮らす人類(狩猟民族)ほど、肉や乳食料に頼る必要がなく、ラクターゼ産生能力が退化していったと考えられます。

  乳糖分解酵素を産生出来ない人の割合
     ・北欧           2~15%
     ・欧米(白人系)  6~22%
     ・ヒスパニック    50~80%
     ・アジア      95~100%

 

でも大丈夫。明るい話題もあります。
生まれつき遺伝的にラクターゼを産生出来ない人を除き、その酵素の特性から少量の牛乳を継続して飲用することで、ある程度、ラクターゼの産生能力を維持・向上させることが可能だと考えられています。
ラクターゼには誘導酵素と呼ばれる性質があり、乳糖が体内に摂取されると産生され、逆に摂取の機会が減少すると産生能力も低下します。

 

ですから、体力維持のためにジョギングやウォーキングを日課とするのと同じように、少量でも良いので牛乳飲用を継続することで「お腹がゴロゴロしなくなる」効果が現れます。

 

牛乳は、我々にとって貴重なカルシウムやたんぱく質、ミネラルの供給源です。

ホットミルクにしたり、お料理に活用したり、ちょっとした工夫をすることで、体内でのラクターゼ産生能力を維持して、お腹ゴロゴロしない健康志向の大人に大変身してみませんか。
それでも牛乳が苦手だという方には、ヨーグルトやチーズがお薦めです。
(ヨーグルトやチーズは乳糖含量が少ないと言われています)

 

参考文献:一般社団法人 Jミルク ファクトブック


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