(株)フレッシュ・ロジスティックの森です。
今回は日本人が大好きな発酵食品の中から、プレーンヨーグルトの美味しさや美しさ?について皆さんと考えてみたいと思います。
ヨーグルトとは、牛乳などの乳成分を乳酸菌(主にブルガリア菌やサーモフィラス菌)により発酵させた食品のことですが、製造方法が2種類あることをご存知ですか?
1つ目が「後発酵製法」。
殺菌された液状の乳原料にスターター(乳酸菌の種菌)を接種した直後に容器に充填。
この時、容器の中身はシャバシャバです。
その後、40℃~45℃の環境下で発酵させてカード(乳たんぱく質が固まったもの)を形成してヨーグルトを作ります。
従って、出来上がったヨーグルトは超絹ごし豆腐のように柔らかい食感で、とても美しい姿をしています。
そして、もう1つの製法が「前発酵製法」。
大型のタンクで殺菌された液状の乳原料にスターターを添加して発酵させた後、形成したカードを細かく砕いて液状のヨーグルトに仕上げ、容器に充填します。
「後発酵方式」の代表商品がプレーンヨーグルト(無糖)やハードヨーグルト(甘味付き)、「前発酵方式」の代表商品がソフトヨーグルト(フルーツ入りなど)やドリンクヨーグルトです。
中でもプレーンヨーグルトは、乳たんぱく質粒子のネットワーク構造の中に水分(ホエイ/乳清)を抱え込んでいるために、とてもデリケートな性質を持っています。
外部からの振動や衝撃によって乳たんぱく質粒子のネットワーク構造が破壊されると、抱きかかえていたホエイが一気に浸み出てくることになります。
ですから、我々物流業者や店舗様の荷扱いは慎重に行われる必要があります。
商品を倒したり、横にしたりしては商品価値が台無しになってしまうからです。(最近では、この性質を逆手に取った水切りヨーグルトやクワルクタイプのヨーグルトも人気ですが・・・)
日本でのプレーンヨーグルトの商品開発は、より酸味が少なく、舌触りの滑らかな方向へと変遷してきています。
私たちは店舗様への商品お届けのプロの最終ランナーとして、より安心で品質の高いサービスを提供できるよう、今まで以上に商品の取り扱いや配送の腕を磨いて行かなければなりません。