みなさん、こんにちは!アサヒフレッシュロジ(株)の森です。
今回も前回に引き続き、共配センターや配送の現場で私たちがお取り扱いしている商品の美味しさについて、考えてみたいと思います。
よくスーパーやコンビニの冷凍ショーケースの前で、お子様がお母さんに「アイス買って!」とか「アイス食べたい!」とおねだりしている光景を見かけますが、アイスクリーム類には4つの種類があるのをご存知ですか?
アイスクリーム類は、種類別に「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」の4種類に分類されています。
◎「アイスクリーム」は、その成分が乳固形分15%以上で、うち乳脂肪分が8%以上のものと決められています。代表的な商品が某メーカーの高級ミニカップ商品です。
◎「アイスミルク」は「アイスクリーム」ほど濃くはありませんが、乳固形分10%以上、うち乳脂肪分3%以上とほぼ牛乳と同じ成分のものです。
◎「ラクトアイス」は乳固形分3%以上で脂肪分として植物油脂を使用したものなどが含まれます。代表的な商品は大容量でガッツリ食べられる、あのカップ商品です。
◎「氷菓」はそれ以外のもので、代表的な商品が「かき氷」や「シャーベット」です。
この様な成分の違いによる分類に加え、「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」には商品の特徴を左右するもう一つの重要なファクターがあります。
それが「オーバーラン」と呼ばれるものです。
オーバーランとは「空気含有量」のことで、50MLのアイスミックス(凍結する前の液状アイス)に製造工程で空気を吹き込んで仕上がり容量を100MLとした場合、オーバーラン100%と表現されます。
オーバーラン値が大きければ大きいほど空気含有量が高く、口融けがよく柔らかいアイスになります。
反対にオーバーラン値の低いものは、空気含有量が少なく硬い食感ですが融けにくいのでリッチな気分を味わえます。
アイスクリーム類は高たんぱく食品としての栄養価は勿論のこと、食べることで人々の心を癒してくれる不思議な食べ物だと思います。成分の特徴にオーバーランの特徴を組み合わせた商品開発が基本型となっており、高級ミニカップで贅沢な気分を味わえる一方で、ラクトアイスの大容量/低オーバーラン商品はお値打ち価格でガッツリ食べたい時の必須アイテムではないでしょうか?
私たちの荷扱い品質(アイスの場合、商品温度)によって商品の価値が損なわれてはいけません。商品の一部(表面など)が融解し再凍結などしたら、アイスの栄養価に影響なくても吹き込んだ空気が抜けてしまい、口融けや食感といった大事な特徴を失った、ただの凍った食べものになってしまいます。
だから、私たちは「お客様の笑顔を支えるため」にも物流の腕を磨き続けて行かなければなりません。