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ある料理人の情熱と行動が、日本の食文化を動かした

2021年4月15日

春になり、たとえコロナ禍でも桜は必ず花を咲かせ、私たちを和やかに楽しませてくれます。経営企画本部の村山です。今日は、コロナ禍で飲食業の皆様が大変な状況ですが、ある一人のフレンチシェフが日本の食文化を動かしたお話をさせていただきたいと思います。

 

その人は、長野県でフランス料理が楽しめるオーベルジュを経営する藤木徳彦シェフです。彼は、フランスでジビエ料理(野生動物の料理)と出会い、地産地消の料理を提供したいと長野でフレンチレストランを始めました。ジビエ料理を提供するにあたり、地元で猟師さんから鹿を買い付け、信州ジビエと名付けてお店の看板料理にしました。もともと日本中で、農作物への害獣被害が増え、鹿や猪が多く捕獲されている状況にありました。順調に商売がスタートした矢先、保健所から「待った」がかかりました。なぜなら、行政の立場からすると、ジビエは『食肉』ではなかったからです。牛豚等の家畜は、厳しい法律に基づき食肉処理され安全管理基準が担保されておりその結果、『食肉』として認められ、流通されているからです。

 

普通なら泣き寝入りして終わるところですが、藤木シェフがとった行動は、全く違っていました。信州ジビエの名前を旗頭にして長野県に働きかけ、信州ジビエ衛生管理ガイドラインを策定させ、その後、日本ジビエ振興協会を設立、厚生労働省や農林水産省にガイドライン策定や法改正までさせてしまったのです。今では、流通も確保し、大手コーヒーチェーンやハンバーガーチェーンとも協賛し、ジビエバーガー等を開発、一般に販売されるまでになっています。

 

一人の料理人の情熱や行動・創意工夫が、ここまで世の中を動かすことがあるんですね。どんな業界や立場でも、同じようなことで物事が進まないことも多いと思いますが、情熱や行動、そして創意工夫でビジョンや夢を実現できるという、素敵な事例ではないでしょうか。


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