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日本人の正月文化~酒~

2024年1月11日
本部長・ブロック長・グループ長 | その他

まず冒頭に、1月1日に発生いたしました令和6年能登半島地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。
被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。

 

さて、本年度より管理本部長をさせていただいております阿部です。

昨年末に、量販店(スーパー)のグロッサリーセンターで入荷した酒の格納をお手伝いさせていただきましたので、そのことを書かせていただきます。

 

日本で生活している方々が一年のうち最も自宅で飲酒する機会は、正月でないかと思います。

忘年会や歓送迎会など、飲酒する機会が増える時期は多々ありますが、それはあくまで外食としての飲酒であり、自宅で多くを飲酒する機会にはなっていません。

また、大型連休に自宅に親戚・友人が集まるという切り口で見ても、ゴールデンウィークやお盆に比べ、正月は別格であるかと思います。

自宅で飲酒するという事は、多くの方は量販店で酒を購入することとなり、センター側から見れば酒の出荷が多くなるという事になります。

毎年量販店向けセンターは年末の酒の出荷で大忙しですが、元グロッサリーセンター長であった経験から、私なりの傾向と対策を簡単にまとめたいと思います。

 

1)単純に出荷量が激増する⇒出荷だけ見ていてはダメ、戦いは数日前から始まっている
前述のとおり、正月は量販店の酒の需要が跳ね上がります。当然出荷とその前工程である補充に多くの人員を割く必要があります。
ただ、補充をする為には在庫が入荷した状態でなければなりません。入荷~補充~出荷の量をしっかり把握し、作業計画を調整する必要があります。

 

2)普段出ない日本酒が多く出る⇒正月に出荷が増える商品を把握する
正月商材と言えば日本酒です。その時期にしか出荷されない商品が多くあります。これが一番難しいかもしれません。年末年始の3日間くらいしか大量出荷しない商品がたくさんあるので・・・
ただ、これにも傾向があります。年末年始の出荷増商材は、日本酒でいうとまず一升瓶と720mlです。それも名前は聞いたことのあるようなちょっと高めの銘柄が多く出荷されます。
また、「樽」「寿」など、明らかに正月用にメーカーが用意した商品も売れます。
ただ、これらの商品は毎年年末の定番化しており、1回把握してしまえばその後何年も使えるノウハウになります。
是非各センターで複数名、こういう知識のあるスペシャリストを育てていきたいです。

 

3)売れるのは日本酒だけではない⇒それ以外の売れ筋把握を
2)で主に日本酒のことを書きましたが、売れるのは日本酒だけでないので注意が必要です。
ただここでも傾向は似ており、普段の売れ筋から少し高めの商品が正月の定番です。
例えばウイスキーなら、700mlで売価600円~700円台の商品が普段売れているとすると、800円~1,200円くらいの商品が売れ筋です。ちょっと高めの国産や外国産の価格帯ですね。
また、体感では梅酒もかなり出ます。これも同じく少し高めの価格帯です。
ちなみにワインはそこまで出ませんが、一部スパークリングワインは出るような気もします(ワインは私も勉強不足です)

 

まとめると、年末の酒出荷は準備段階から始まっています。
時期的にはクリスマスの出荷をしているタイミングの裏側で、年末商材の入荷が始まっているのです。
毎年同じような商品が、同じくらいの数量入荷され、そして出荷されていきます。
まずその流れを把握し、しっかりと人員を配置して補充を行い、出荷増に備えるというのが理想的な流れです。
ただこの時期は在庫や特売出荷も増える為、補充のリソースも不足しがちです。
理想的な流れで進まないケースも多いかと思います。
その場合は優先順位をつけて工程を変えていく必要も出てくるかと思います。
酒は普段の補充と出荷がオートマチックになってる傾向もあり、管理者側が苦手意識を感じるケースもありますが、いったん崩れるとリカバリーに割くエネルギーが大きいのも酒です。

 

私も物流拠点で働いているときは、年末の酒出荷のマネジメントは苦手でした。
ですが前述の理解が深まるにつれ、楽しく得意になっていった経験をしています。
年末の酒出荷について熱く語れる社員が一人でも多く出てきてくれることを期待しております。


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